2017年4月20日 第16号

 ブリティッシュ・コロンビア州議会議員選挙戦に突入して2週目、ノース・バンクーバー‐ロンズデール選挙区で立候補している候補者の看板に差別的落書きがされていることが17日分かった。

 落書きがされていたのは、自由党候補ナオミ・ヤマモト議員と新民主党(NDP)ボウィン・マ氏。両候補とも名前が書かれた選挙用の看板に、ナチスのかぎ十字章が赤色のスプレーで書かれていた。

 16日夜、ヤマモト議員が自身のツイッターに差別的落書きがされた看板の写真を投稿。その後、党を越えてこのような差別行為を非難するツイートが投稿された。その中に、NDP候補マ氏の差別的落書き看板写真のツイートがあり、両候補ともに被害を受けていたことが分かった。

 今回の件についてコメントを求められた自由党クリスティ・クラーク党首は18日、ヤマモト議員への嫌がらせについて、NDPの仕業を示唆するような発言をした。選挙期間中になると、候補の看板にイタズラする人はいつもいると言った後、「今回の選挙戦が、醜くて、意地悪で、嫌らしい選挙戦になることは予想していた。NDPが我々にそう何度も断言した」と発言した。

 これに対し、自由党はクラーク党首の発言はNDPの仕業を示唆するものではないと否定している。

 

 

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