2017年3月30日 第13号
オンタリオ州オタワのレストランで26日、窒息死しそうになっていた少女に、たまたま居合わせた非番の警察官が処置を施し、その命を救った。
8歳になるエマ・ロスちゃんは、兄のバースデーディナーを家族とともにレストランで楽しんでいた。しかしベーコンをほおばりすぎたロスちゃん、それを飲み込めず息を詰まらせてしまった。あわてた母親がロスちゃんの背中を叩いて何とかしようとしたが、そもそもこれは誤った処置であり、ロスちゃんの状況は変わらなかった。
まわりの客もただ様子を見守るだけで、パニックに陥りそうになった母親だが、その時1人の女性がロスちゃんの後ろに回り、母親にのどを詰まらせたのかと確認した。その後女性はロスちゃんの腹部に回した腕で、横隔膜を下から上に圧迫するハイムリック法を施した。そして3回目には無事、ベーコンを吐き出させることができた。
この女性、実は非番の警察官で、ロスちゃんが無事なことを確認すると、自分のテーブルに戻り何事もなかったかのように食事を続けたという。
彼女のフルネームを聞き忘れたロスちゃんの母親は、できれば、ふたたび本人に面会して、娘を救ってくれたお礼をあらためて言いたいとメディアに語っている。さらに、この件に触発され、心肺蘇生術のコースを受講し、今後このような場面に遭遇した時に役立てたいと付け加えていた。