2017年3月23日 第12号

 ジャスティン・トルドー首相が、ニューヨークで米ドナルド・トランプ大統領の長女イバンカ・トランプ氏とミュージカルを鑑賞したとして話題になっている。

 ミュージカルは、2001年9月11日アメリカで起きた同時多発テロにより、大西洋を渡ってくる飛行機がアメリカへ入国できなくなった事態を受け、38機がカナダ大西洋岸の小さな町、ニューファンドランド・ラブラドール(NL)州ガンダーに着陸した時の、街の人々と足止めされた約7千人の乗客の交流を描いたもの。

 カナダ人夫妻デイビッド・へイン氏とアイリーン・サンコフ氏の制作で、12日からブロードウェイで上演している。

 トルドー首相が訪れたのは15日。会場の約千席のうち、カナダ関係者が約400席を埋め、トルドー夫妻の他には、ジョン・クレチェン元首相や同州選出国会議員ジュディ・フーテ氏、NL州ガンダー市の市長も出席した。

 そこにはトランプ氏やアメリカの国連大使ニッキー・ヘイリー氏も出席。NL州関係者に声を掛けたと伝えられている。

 トルドー首相はミュージカルが始まる前に、観客の前で舞台あいさつ。「カナダとアメリカほどの友情で結ばれた関係は他にはない。この素晴らしい物語は、まさにそれを物語っている」と語った。首相は、舞台が終わった後、トランプ氏と言葉を交わしたことを明かし、「楽しんだようだった」と語った。

 

 

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