2017年3月9日 第10号
ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー国際空港で、利用客がはしかに感染した恐れがあるとして、バンクーバー・コースタル保健局など医療当局が注意を呼びかけている。
2月24日に台湾・台北市から到着したエア・チャイナ132便と、同日にエドモントンに向け出発したウェストジェット186便を利用した乗客に、感染の恐れがあるという。
また同日午後6時10分ごろから深夜零時20分ごろまでの間、同空港の入国審査・税関エリアと国内線ターミナルにいた利用客にも可能性がある。
この条件に該当し、感染の恐れがあると感じた人は、18日までは健康状態に注意をするよう、保健局ではアドバイスしている。
はしかにかかると、最初はせき、くしゃみ、鼻水といったカゼのような症状が出るとともに、口の中に白い斑点が現れる。さらに高熱が出るとともに全身に赤い発疹が広がる。
このような症状が出た場合、医療機関に事前に予約をいれ、他の患者への感染対策が整えられてから診察を受けるようにする。またバンクーバー・コースタル保健局(604-675-3900)へも報告も忘れないようにしてほしいと語っている。
BC州のほとんどの人は、はしか、おたふくかぜ、および風疹の混合予防接種(MMR)を子供の時に受けているので、感染の心配はないという。しかし海外旅行へ出かける人は、必要なワクチンを接種済みかどうか確認しておいたほうがよいと、同保健局はアドバイスしている。またバンクーバーとリッチモンドには、同保健局が運営するトラベルクリニックがある(予約は604-736-9244)。