2017年2月16日 第7号

 ジャスティン・トルドー首相が13日に米ドナルド・トランプ大統領との会談のためワシントンを訪問する前に、主要閣僚が続々とアメリカ入りし地ならしをした。

 6日にはハルジット・サージャン国防相がアメリカのジェームズ・マティス国防長官と会談した。7日にはクリスティア・フリーランド外相がワシントン入り。レックス・ティラーソン国務長官やポール・ライアン下院議長と会談したほか、ジョン・マケイン上院議員をはじめとする共和党上院議員らと会談し、2国間貿易の重要性を説明した。国務長官と会談後、記者の質問に答えたフリーランド外相は、「もし国境税が実施されることになれば、カナダとして適切な対応を取る」と語り、国務長官には国境税には反対の立場を伝えたと語った。

 ウィリアム・モルノー財相も8日にワシントン入り。スティーブン・マヌーチン氏が財務長官に正式に就任していないため会談はなかったが、首相の訪問を前にカギとなる関係者に会談した。

 トルドー首相とトランプ大統領との会談では、北米自由貿易協定(NAFTA)を含む貿易問題と安全保障、移民問題が焦点になるとみられていた。

 国内では会談を前に、安全保障、移民政策で首相はトランプ大統領に対し、カナダの立場をはっきりと主張すべきと国民が期待していると報道されていた。

 

 

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