2017年2月9日 第6号

 ケベック州ケベック市のモスクで1月29日に起きたテロ事件への対応として、カナダ全国のモスクが3日、市民に一般公開された。

 サスカチワン州のアフマディーヤ・イスラム教団の指導者(イマーム)、ジーシャン・アーメドさんは、イスラム教への暴力や憎悪、排除に、自分たちが立ち向かえるのは、愛を通してのみだと取材に語っている。

 またアーメドさんは、モスクが非イスラム教の人にも解放されていることを、ほとんどの人が知らないことを引き合いに出し、異文化や異なった宗教への無理解が今回の銃撃事件の原因のひとつだと指摘している。

 一般公開に訪れた人は、イスラム教を支持する姿勢を示すために訪れたという人や、ケベック市の事件についてたずねる人もいた。暴力がイスラム教コミュニティに苦しみを与える一方、事件のあとカナダ人が示してくれた友情と支援には恐縮して感謝している、私たちの明日は、昨日より明るいと、アーメドさんは語っていた。

 

 

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