2017年2月2日 第5号
今年最初の国会は黙とうで始まった。6週間のクリスマス休会を終え、国会が再開した1月30日、前日ケベック州ケベック市で起きたイスラム教モスクでの銃撃事件で犠牲になった6人を追悼した。
ジャスティン・トルドー首相は、「我々はあなたたちと共にある。3600万の心があなたたちと共に悲しんでいる。我々があなたたちを大切に思い、カナダを計り知れないほど豊かにしていると思っていることは分かってくれていると思う。ここがあなたたちの祖国です」とイスラム教徒の人々に向けて語った。
トルドー首相は今回の事件に対して「卑劣なテロ行為」と非難。「彼らの狙いは我々を分断することであり、不和の種を撒き、憎しみを植え付けようとしている」と述べ、それに対して「我々は思いを閉ざすことなく、心を開いていく」と国民に語りかけた。
野党3党党首もそれぞれ哀悼の意を表し、今回の行為に対しカナダの価値観に反すると非難した。
トルドー首相とソフィー夫人、ラルフ・グッデイル公安相と野党3党首は、同日ケベック市で行われた追悼式に参加した。
今回の事件を受け、世界中から哀悼の意が届いた。米ドナルド・トランプ大統領も電話でトルドー首相に哀悼の意を表し、支援を惜しまないと語ったと首相事務所が発表した。