2017年1月26日 第4号

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州クリスティ・クラーク州首相は20日、これまで受け取っていた年間5万ドルの党からの給付金を今後は受け取らない方針に切り替えると発表した。

 これまでは州首相としての年間19万5468・20ドルの給与に加えて、党からの給付金5万ドルを受け取っていた。

 これに対して野党新民主党(NDP)から利益相反法に抵触すると申し立てられていた。高額なパーティーに出席するために支払われた献金からクラーク州首相に直接金銭的な利益が生じることが抵触すると理由を説明していた。

 しかしBC州利益相反委員会委員長は、この件については抵触していないという決定を昨年発表した。だが現在、同委員長の息子がクラーク政権で副大臣を務めていることから委員長本人が利益相反にあたるのではと訴えられている。

 NDPはクラーク州首相が昨年この件については問題なしとされたにもかかわらず、今になって受け取りを今後は止めるという提案を疑問視している。なぜそういう結論を出したのか、理由を説明してほしいとNDPデイビッド・イービー議員は語っている。

 NDPとグリーン党は企業と労働組合からの献金は禁止すべきと訴えている。BC州では党への献金について他の州のように上限や明確な規則がないことが問題との声も上がっている。

 

 

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