2017年1月12日 第2号

 オンタリオ州トロントの地下鉄に8日、100人近い乗客がパンツやスラックス、スカートを脱いで乗車した。

 この「ノー・パンツ・サブウェー・ライド」は、2002年にアメリカの大道芸人グループ、インプロブ・エブリウェア(Improv Everywhere)がニューヨークで企画したのが始まりで、今年はトロントをはじめ世界32カ国の都市で実行された。

 このライドに参加した乗客は、老若男女様々。同市を南北に、U字状に走るヤング=ユニバーシティ線の北端、フィンチ駅から乗車。そのまま南下して最南端のユニオン駅を通過し、北上した同線が東西に走るブロア=ダンフォース線と交差するセント・ジョージ駅で乗り換え、ダファリン駅へと向かった。

 この日が誕生日というジャニス・シンクレアさんは、何か思い出になるユニークな方法で誕生日を祝いたかったと言い、このライドに参加するのが夢だったと取材に話していた。

 ほぼ半分の乗客がパンツ姿となったこの列車の車内では、ダンスパーティーが始まるなど大いに盛り上がった。2年前からこのライドに参加しているというカップルは、その醍醐味は乗り込んできた一般客の狐につままれたような表情やリアクションを見ることだと語っていた。

 ダファリン駅で下車した参加者らは、マイナス10度近い気温の中、そのまま一駅ほど先にある記念パーティー会場のペニーズ・バーへ向かった。

 

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