2017年1月12日 第2号

 1980年代に大流行し、その後も立方体パズルとして全世界で親しまれている、ルービックキューブ。分割された立方体の各面の色を揃えるという、一見簡単そうなパズルだが、その速さを競う世界大会がブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーで7日、開催された。

 世界キューブ協会が公認した、BC州で過去最大規模となったこの大会では、11カ国から約150人の参加者が集まった。

 同協会によれば、各面の色がばらばらになった状態から、ルービックキューブを完成させる(各面の色を揃える)までにかかった過去最短記録は、なんと4・73秒。

 この記録に挑戦する今大会を企画したアルビン・ヤンさんと、16歳のトム・ワンさんは、このパズルで上達するには練習だけではなく、色の入れ替えを行っていくアルゴリズムの習得と、キューブそのものの感触になじむことが重要だと取材に答えていた。

 残念ながら新記録は出なかったが、同協会のクリストファー・デ=アシスさんは、最近ルービックキューブの人気が復活してきていると話している。以前は色を揃えるアルゴリズムを勉強しようとしても、友人から教えてもらうなど情報が限られていたが、インターネット上の動画の普及により、最近では様々な手法を簡単に習えるようになったことが大きな理由だとデ=アシスさんは指摘していた。

 

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