2017年1月1日 第1号
カナダ政府は2018年を目途に国内でのアスベストの使用を禁止すると12月15日、発表した。同時にガンや他の病気を発症するとされる耐火性物質を含む製品の使用も禁止する。
カナダは先進国の中でもアスベスト使用を認めている数少ない国であり、これでようやく世界に追いつく。
2012年にはアスベスト輸出を停止。カナダはそれまで西欧諸国の中で唯一アスベスト輸出国だった。
アスベストは耐熱材として、20世紀に世界中に普及し、建築物、工場、船舶、駅舎などで使用されていた。カナダは世界有数のアスベスト生産国で、長く輸出していた。
世界保健機関は1987年にアスベストに発がん性が認められると発表。その後世界50カ国以上で使用禁止となったが、カナダはその後、輸出も国内使用も続けていた。
国内では今回の発表に、アスベスト製造会社からの反発もあるが、今後は国内での規制に対する法整備を進めていくとしている。