2016年12月22日 第52号

 カナダ統計局は14日、第3四半期の1世帯当たりの可処分所得に対する返済負担率は166・9パーセントと過去最高になったと発表した。

 これは可処分所得1ドルに対して1・67ドルの借金を抱えることを意味する。第2四半期は166・4パーセントだった。  世帯が負う借金の総額は2兆4億ドルに膨れ上がり、うち住宅ローンが65・5パーセントを占めている。

 世帯の借金がここ

まで膨れ上がった要因を統計局は、長年にわたる低金利政策と高騰する住宅価格が、国民を借金に追い込んできたのではないかとしている。統計局によれば、所得の上昇率は1パーセントなのに対し、世帯の借金額は1・3パーセント上昇しているという。

 カナダ銀行はこれまで何度となく膨れ上がる借金額に対し、仮に住宅価格が急落するような事態が発生すれば、カナダ経済に大きな影響を与えると以前から返済負担率の上昇に警鐘を鳴らしている。

 

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