2016年12月22日 第52号

 世論調査会社アンガス・リードは16日、12月に調査したジャスティン・トルドー首相の支持率が55パーセントに下落したと発表した。昨年10月に自由党が勝利して以降では最も低い支持率。前回9月の調査では65パーセント。3カ月で10パーセントも下がった。

 それでも依然として歴代首相や野党党首よりは高い支持率を維持している。野党第一党保守党ローナ・アンブローズ暫定党首の支持率は35パーセント、新民主党(NDP)トム・マルケア党首は43パーセント。

 トルドー首相の支持率がこの3カ月で10パーセントも下がった理由として、経済、外交、健康保険、安全保障などの政策に不満がある人が増えたことをあげている。さらに、中国系カナダ人富裕層のパーティに出席していたことや、高額寄付金を支払った富裕層支援者らが自由党閣僚との接触できる機会を得ていたことなど、金銭に関わる倫理観を問われる行動が発覚したことや、11月に承認したパイプライン建設計画に対しブリティッシュ・コロンビア州の反対派を中心に反発が起こったことなども影響しているとみられている。

 

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