2016年11月10日 第46号

 11月10日以降、日本など入国ビザ免除国の渡航者(アメリカ市民を除く)が飛行機でカナダへ入国したり、カナダ経由で飛行機を乗り継ぎしたりする場合には、電子渡航認証(Electronic Travel Authorization, eTA)の取得が義務付けられる。この手続きを終了していないと、カナダ行きの飛行機に搭乗できなくなる。

 申請料は7カナダドル。カナダ政府のウェブサイト(Canada.ca/eTA)が、唯一の申請窓口となる。

 なおカナダ永住権保有者は、この電子渡航認証は必要ない。今までどおり永住者カード(PRカード)か、永住者旅行書類(PRトラベル・ドキュメント)を携帯することとなる。

 またアメリカの永住権(グリーンカード)保有者については、電子渡航認証取得が義務付けられるとともに、カナダ向けの飛行機に搭乗の際にグリーンカードと有効なパスポートの提示が求められる。

 カナダ市民権保持者(二重国籍者を含む)については、カナダのパスポートの携帯が義務付けられる。特にカナダ市民権と、ビザ免除国の国籍の両方を所持する二重国籍者については、旅行への支障を避けるために、カナダのパスポートを保持していなくても、ビザ免除国政府が発行した有効期限内のパスポートで、カナダ行きの飛行機への搭乗が一時的に許される。ただ、その許可のための特別認証を取得する必要がある。この特別措置は、申請から10日以内にカナダに入国する予定の二重国籍者に適用され、2017年1月31日まで運用される。なおこの措置は、申請する当人のカナダ国籍について、カナダ移民、難民および市民権局(Immigration, Refugees and Citizenship Canada)が確認できる場合に限られる。

 

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