2016年11月3日 第45号

 オンタリオ州南西部にある、人口約2500人の町アルビンストンの少年野球チームが、先住民に敬意を表するため名前を変更する。

 60年ほど前の結成時、同チームが選んだ名前はインディアンズ。これはアメリカ・オハイオ州クリーブランドが本拠地の大リーグチーム、インディアンズを模したものだった。ユニフォームや野球帽などにつけるマスコットも、同じく大リーグチームが用いていた先住民の特徴を誇張して表現したキャラクター『ワフー酋長』だった。

 しかし、クリーブランド・インディアンズがワールドシリーズに勝ち進むなど世間の耳目を集めるようになるにつれ、この名前や人種差別的なマスコットに対する抗議が強まっていった。

 大リーグチームのほうは名称変更に応じていないが、アルビンストンの少年野球チームはいち早く、その指摘に答える決断をした。現在はユニフォームや備品、球場のスコアボードの変更のためにかかる費用を、インターネット上の募金サイトで集めている。

 また、この決断を伝えるインターネット上の動画では『プロ球団がやらないのだったら、自分たちがやる』とのスローガンを掲げている。

 

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