2016年10月27日 第44号

 カナダ最大の新聞社グループの一つポストメディア・ネットワーク・カナダは20日、経費削減のため人員整理をすると発表。早期退職者を募り、約20パーセントの経費削減を目標とする。この数字が達成できなかった場合は、解雇もあるとしている。

 同社は、8月末までの3カ月の損失が9940万ドルと報告、昨年同期の損失は5410万ドルだった。同期の収入は昨年の2億3020万ドルから1億9870万ドルに減少。同社によると新聞の広告収入と発行部数による収入の減少が原因としている。一方でデジタル版での収入は増加しているものの、印刷版の落ち込みを埋めるほどの伸びになってはいない。

 同社は、全国紙ナショナル・ポストをはじめ、バンクーバー・サン、プロビンス(ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー)、カルガリー・ヘラルド、エドモントン・ジャーナル(アルバータ州)、オタワ・シチズン(オンタリオ州)、モントリオール・ガゼット(ケベック州)などトロントを除く主要都市地方紙を傘下に入れているほか、サン・メディアなども含め、約4千人を抱えている。今年1月には90人の記者・編集者を解雇した。今回は全従業員を早期希望退職の対象としている。

 

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