2016年9月22日 第39号

 ブリティッシュ・コロンビア州ローワーメインランドの公共交通機関、スカイトレインの運行路線が10月22日より変更される。

 これは、スカイトレインの新路線、エバーグリーン・ラインが今年12月に開通することへの準備の一環。

 今まではVCC=クラーク駅を始点に、一部エキスポ・ラインに乗り入れループ状にウォーターフロント駅まで運行されていたミレニアム・ラインは、この日以降、ローヒード・タウンセンター駅までの往復運行となる。つまり、ミレニアム・ラインでは今後、ダウンタウンへはアクセスできなくなる。

 また、12月にエバーグリーン・ラインが開通した後は、ミレニアム・ラインはローヒード・タウンセンター駅から同線に乗り入れ、その終点ラファージ・ダグラス駅まで運行区間を延伸する。また、列車の運行間隔が現在の5〜6分から、3・5分に短縮される予定。

 スカイトレインを運行するトランスリンクは、エバーグリーン・ライン沿線の都市など(ポートムーディ、コキットラム、ポート・コキットラム)からバンクーバー中心部への通勤客の増加に対応するために、この変更が必要だと説明している。

 一方、ウォーターフロント駅からキングジョージ駅までの往復運行だったエキスポ・ラインの運行も変更される。ウォーターフロント駅を出発したエキスポ・ラインは、コロンビア駅で分岐し、キングジョージ駅行きと、旧ミレニアム・ラインに乗り入れるプロダクション・ウェイ=ユニバーシティ駅行きに分かれる。

 このため、エキスポ・ラインとミレニアム・ラインの乗り換えは次の3駅で可能となる。コマーシャル=ブロードウェイ駅、ローヒード・タウン・センター駅、およびプロダクション・ウェイ=ユニバーシティ駅。特に、プロダクション・ウェイ=ユニバーシティ駅では、両ラインが同じホームの向かい側に停車するため、乗り換え時間がほとんどかからずに済む。

 さらに、エキスポ・ラインには現在よりも長い車両の導入が予定されており、旅客輸送量を約10パーセント増加できるとトランスリンクでは予想している。またエバーグリーン・ライン開通にあわせ、50人の駅スタッフを含む170人が新規に採用され、利用客への対応にあたる。

 新線の具体的な開通日は、10月末に予定されている建設工事完了後、同線がトランスリンクに引き渡されてから決定される見込み。

 

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