2016年9月15日 第38号

 ブラジルのリオデジャネイロで9月7日に開幕したリオ2016パラリンピック競技大会(第15回夏季パラリンピック大会)は5日目を終え、カナダはまずまずの滑り出しとなっている。

 カナダ初のメダルは大会2日目(9月9日)、自転車トラック男子個人追い抜き(運動機能障害C1、3000メートル)で決勝に進んだロス・ウィルソン選手。中国の選手に敗れはしたものの、銀メダルを獲得した。さらに同日、同競技C2、3000メートルでも決勝まで進んだトリステン・チャーノブ選手が銀メダル。自転車競技から好調に滑り出した。

 初金メダルは競泳。女子50m自由形(運動機能障害S10)でオーレリー・リバード選手が世界新記録で金メダル。また同日、陸上では男子100メートル(車いすT53)でブレント・ラコトス選手が金を獲得。この日カナダは金2、銀2、銅1の計5メダルを獲得、上々の滑り出しとなった。

 大会3日目(9月10日)には陸上女子400メートル(車いすT52)でミッシェル・スティルウェル選手がパラリンピック新記録で金メダル。同日、自転車トラックでは前日C2、3000メートルで銀メダルを獲得したチャーノブ選手が男子1000メートル・タイムトライアル(運動機能障害C1〜3)で銅メダルを獲得。今大会カナダチームで初めて1人で2個のメダルを獲得した。

 前大会ロンドンで金メダルを獲得し、今大会も金メダルが期待されていた車いすバスケットボール男子は、初戦のスペインに46‐80で大敗、続くオランダ戦でも前半はリードしていたものの32‐49の逆転負け、第3戦オーストラリア戦では53‐78、第4戦日本との対戦でも45‐76と惨敗し、この時点で1次リーグ敗退が決まった。1996年アトランタ大会以来、表彰台を逃したことがない車いすバスケットボール男子。今後は次回東京大会に向け立て直しが余儀なくされる。

 大会は5日目を終え、カナダは金3、銀7、銅2、計12で現在メダル数では12位。16位以上を目指すカナダにとって上々の前半戦となっている。160カ国以上、新競技としてトライアスロン、カヌーが加わり22競技528種目、参加選手4350人と史上最高の規模となった今大会は9月18日に閉幕する。

 

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