2016年9月8日 第37号

 ケベック州セントローレンス川の河口、ガスペ半島にあるグラン・リビエールの老人ホームで、内部に十字架の文様が入ったジャガイモが見つかった。

 老人ホーム、ラ・ミュー・ビブレ・レジドンスで働く調理師アラン・レベキさんは8月22日、いつもは横半分に切っているジャガイモを、なぜかこの時に限って縦方向にカットした。すると半分になったジャガイモの断面中央に、見事な十字架の茶色い文様が浮き出ているのを見つけ、驚いた。

 この老人ホームの住人は熱心なカトリック信者が多く、またジャガイモの保存を長年行ってきていた。この文様を見たレベキさん、これは神の降臨を示すサインに違いないと信じたという。

 このジャガイモは現在、老人ホームの入居者委員会メンバーが乾燥処理を行っており、プロセスには1カ月ほどかかるとみられている。乾燥が進むと同時に、断面は茶色味を帯びてきたが、それでも十字架の文様はくっきりと認識できるという。

 老人ホームでは、この聖なるジャガイモを誰もが見られるよう、乾燥処理が終わったら専用のディスプレーケースに入れ、食堂に展示する予定。きっとみんなが神のご加護を身近に感じることだろうと、入居者委員会会長のエミリエン・モリンさんは取材に話していた。

 

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