2016年9月1日 第36号

 バンクーバーで住宅を維持するためにかかる費用が所得の90・3パーセントになることが8月30日分かった。カナダの銀行ロイヤルバンクが報告した。

 この数字は、住宅を維持するためにかかる費用(住宅費用)には、住宅ローン、固定資産税、光熱費が含まれ、世帯の税引き前所得に対し、どのくらいの割合を占めているかを示したもの。対象となっているのは全ての種類の住宅で、全国14都市で調査している。今年が26回目。

 バンクーバーでは、第1四半期に6・6パーセント、第2四半期に6・1パーセント上昇、今年6月30日時点で90・3パーセントに達し、26年間で最も高い数字となった。数字は1戸建てでさらに顕著で126・8パーセント。住宅費用が所得を越える数字となっている。

 他の都市ではトロントで60・2パーセントで1990年以来の高い数字となったが、多くの都市では概ね数字は緩やかに下がっている。カルガリー、セント・ジョン(ニューブランズウィック州)、セント・ジョーンズ(ニューファンドランド&ラブラドール州)では大きく下がっている。

 第2四半期の全国平均は42・8パーセント。第1四半期よりも1・2パーセント上昇、前年同期比で2・9パーセント上昇している。

 

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