2016年8月25日 第35号

 自由党政権は19日、与党下院院内総務にバーディッシュ・チャガー議員が就任したと発表した。中小企業・観光大臣からの大抜擢に驚きの声があがっている。院内総務に女性議員が就任するのはカナダで初めて。

 就任式も済ませた後の初の記者会見では、「非常に光栄な機会を得たと思っている。私自身はここまで人生のほとんどを政治に関わってきた」と語った。

 チャガー議員は昨年10月の選挙で、オンタリオ州ウォータールー選挙区から立候補し現職保守党議員を破って初当選した36歳の新人議員。院内総務は懸案事項について下院内での野党との調整役という難しい役割を担っているため、通常はベテラン議員が就任する。今回、これまでのドミニク・ルブラン議員から若いチャガー議員に交代したことについて、この大役が務まるのか疑問視する声も上がっている。

 レブラン前与党下院院内総務は、漁業海洋兼カナダ沿岸警備隊相に専念する。同ポストについては、昨年の内閣発足時にはハンター・トゥトゥ議員が就任したが、今年の春に中毒治療に専念することを理由に大臣を辞任。以降、レブラン議員が院内総務と兼任していた。

 ジャスティン・トルドー首相はレブラン漁業相には、今後さらに違う役職も担ってもらうことになることも発表している。

 

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