2016年8月18日 第34号

 大会4日目を終え、競泳陣のガンバリで銀1、銅4と5つのメダルを獲得したカナダ。その後も順調にメダル数を増やしている。

 今大会初金メダルは11日、競泳女子100メートル自由形のペニー・オレクシアク選手。アメリカのマニュエル選手と同タイムで優勝。カナダ待望の金メダル第1号となった。同選手は前日には4x200メートルリレー自由形でも銅メダルを獲得。100メートルバタフライの銀、4x100メートルリレー自由形の銅に続いて、今大会一人で4つのメダルを獲得する大活躍となった。夏季大会で一人の選手が4メダルを獲得するのはカナダ史上初。オレクシアク選手は現在16歳。すでに次期五輪への期待がかかっている。12日には、競泳女子200メートル背泳ぎでヒラリー・カールドウェル選手が銅メダル。競泳女子は今大会で金1、銀1、銅4と6つのメダルを獲得した。男子はメダルが期待された1500メートル自由形のライアン・コックラン選手が決勝に進出したものの6位に終わった。

 金メダル第2号は12日、トランポリン女子ロージー・マックレナン選手。前回ロンドン五輪でも同種目で金メダルを取り、カナダ唯一の金メダリストとして今大会では開会式で旗手も務めた。旗手を務めた選手は金メダルが取れないというジンクスがある中、同種目で五輪2連覇。見事にジンクスを打ち破っての金メダルとなった。

 11日には、ボートの女子軽量級ダブルスカルでリンジー・ジェネリッチ、パトリシア・オビー組が銀メダル。ボート唯一のメダルを獲得した。13日には、自転車トラック女子4000メートル団体追い抜きで、3位決定戦でニュージーランドを下してカナダが銅メダル。ここまで全て女子選手のメダル奪取となった。

 男子待望の初メダルは、陸上100メートル。五輪金メダル連覇がかかるウサイン・ボルト選手と並んで決勝に臨んだアンドレ・デグラッセ選手が9秒91で銅メダルを獲得した。さらに15日には、男子走り高跳びでデレク・ドロウイン選手が金メダル。カナダ史上走り高跳び初の金メダルとなった。陸上女子は13日に、7種競技でブリアン・テイセンイートン選手が銅メダルを獲得した。

 期待されたテニス男子ダブルスのネスター・ポスピシル組は3位決定戦に進んだものの、アメリカに敗れ表彰台には届かなかった。カヌー・スプリント男子カヤックシングル1000メートルのアダム・バンクーバデン選手は決勝進出ができず、決勝Bで1位となり総合9位に終わった。2004年アテネ五輪で同500メートル金メダルを獲得して以降、世界トップ選手として活躍してきたが、最後の五輪で有終の美を飾ることはできなかった。

 8月16日終了時点でカナダのメダル数は、金3、銀2、銅9の合計14となっている。

 今後メダルが期待される競技は、3位決定戦に進んだサッカー女子の他、陸上、ゴルフ女子などがある。大会は21日、陸上男子マラソンで競技が終了。その後の閉会式で幕が閉じる。

 

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