2016年8月11日 第33号

 オンタリオ州トロントの西隣のピール地区を担当する救急隊が7日早朝、エボラ出血熱などの感染症患者を扱う際に使用する防護服を着込み、スカンクの救助にあたった。

 勤務から救急隊基地に戻ってきた隊員のジャスティン・マウスさんが建物裏の駐車場で見つけたのは、プラスチックカップに頭を突っ込んだまま、やみくもに歩き回っていたスカンクだった。カップのふたの部分が首にはまり込み、簡単には抜けなくなったようだ。

 スカンクが建物の壁に激突する様子などを見ているうちに、マウスさんは何とか助けてやりたいと思うようになった。しかし相手はスカンク。もしもの場合に備え、制服を脱いでマウスさんは感染症防護服を着込み、救助を開始した。

 慎重にスカンクに近づき、マウスさんはカップをはずすことに成功した。また幸運なことに、スカンクからの攻撃を受けることもなかったという。

 救急隊は、その様子を映した動画をツイッターに投稿している。救助活動自体は救急隊にとって普通のことだが、今回の一件がソーシャルメディアでこれほど話題を集めるとは思ってもいなかったと、同救急隊隊長のジェフ・ウォルシュさんは取材に話していた。

 

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