ブリティッシュ・コロンビア州サレーで20日朝、コンビニエンスストアに入ろうとした女性がピットブルに襲われた。犬はリードにはつながれておらず、女性は特に犬を挑発するようなことはしていなかった。
噛み付かれた女性は前腕を複雑骨折し、病院で手当を受けたが容態は安定しているという。この犬の飼い主は犬を女性から引き離すと、そのまま現場を立ち去り、警察がその行方を追っている。
BC州ではつい最近、リッチモンドでもピットブルによる傷害事件が発生したばかり。サレー市のリンダ・ヘプナー市長は、一般からの意見も十分吟味した上で、飼育動物に関する条例の整備をどうすべきか考えたいと取材に答えている。サレー市には現在、危険な犬に対する条例はあるものの、特定の犬種を対象にした条例は、まだない。
BC州では、ある犬種を全面的に飼育禁止とするような自治体は出ていないものの、モントリオール州は、ピットブルによって55歳の女性がかみ殺された事件を受け、9月にも条例が施行される見込みだ。
これに対し緑の党のアンドリュー・ウィーバー州議会議員は、犬種を特定するような条例は誤りだと批判する。同議員は5月に、怪我を負わせた犬の飼い主の賠償責任を明確にする動議を提出している。そしてつい最近、クリスティ・クラーク首相が、こうした条例は市町村レベルで対応すべきだと発言しているのをテレビニュースが放映していたことに触れ、州政府は責任逃れをすることなく、この問題に対する積極的な関与を求めている。
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