カナダ統計局は17日、5月のインフレ率が1・5パーセントと発表、4月の1・7パーセントを下回った。エコノミストの予想は1・6パーセントだった。
インフレ率下落の要因はガソリン価格の影響が大きく、5月は前年同月比で7・1パーセント下落。ガソリン価格を除くと、インフレ率は1・9パーセントとなるとも報告している。
また、これまで上昇し続けていた食料品も5月は1・8パーセントの上昇にとどまった。これは2014年3月以来の小幅な上昇率。4月は3・2パーセントだった。その他の項目でも概ね小幅な上昇率にとどまっている。
価格変動の激しい項目を除いたコアインフレ率は2・1パーセントで、前月の2・2パーセントからやや下がった。カナダ銀行は目標インフレ率を2パーセントと設定、コアインフレ率は1から3パーセントの範囲内が理想としている。
今回の発表による為替の大きな変動はなかった。
カナダ銀行は7月13日に金利報告を発表するが、エコノミストはインフレ率が落ち着いていることや、アルバータ州で発生した山火事が、オイルサンド産業の操業に影響を与えていることによるカナダ経済全体への影響を考慮して、金利の変更は行わないだろうと予測している。
カナダ銀行は昨年2回金利を引き下げ、現在は0・5パーセントを維持している。
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