ジャスティン・トルドー首相は16日、バーナビー市で記者会見を開き、ブリティッシュ・コロンビア州政府と同州公共交通機関への投資協定を承認したと発表した。投資額は合わせて9億ドル。連邦政府が4億6000万ドル、BC州政府が3億800万ドル、市町が残りを負担する。

 トルドー首相は、公共交通機関整備への投資は国民の生活を向上させるもので、ビジネスにも好影響を与えると語り、連邦政府として公約したことを実現するために州政府や市と協力していくと語った。

 今回のBC州政府との承認は、連邦政府が掲げた1200億ドルの「カナダ投資」プランの一環で、この先10年間で全国のインフラ整備プロジェクトを支援していくというもの。州政府との正式合意は、BC州が初めてとなる。

 今回の合意により、BC州の公共交通機関は、メトロバンクーバーではスカイトレインの列車数を合わせて50台増加するほか、ウエストコースト・エクスプレスも5台増加、シーバスも現在の15分に1便から10分に1便に増加することになる。また新スカイトレインサービス2件、バンクーバーのブロードウェイサブウェイとサレーのLRT建設については1億5700万ドルが投資され、事業計画と予備建設に充てられる。ただ実際の建設費用はこの中に含まれていない。

 記者会見に同席したBC州クリスティ・クラーク州首相は「地域にとって非常にいい投資となる」と語った。グレゴール・ロバートソン・バンクーバー市長も連邦政府の支援を歓迎、これまで常に資金不足に陥っていたために手掛けられなかったプロジェクトに一定の目途が立つと語った。

 

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