ブリティッシュ・コロンビア州のスキーリゾート地、ウィスラーで最近、ブラックベアの白い子供が目撃され、話題となっている。
スキー場を管理するウィスラー・ブラッコム・マウンテン社によると、生後5カ月とみられる子グマの母親グマは、この地域での生息が4〜5年前から確認されている。また、毛の色が全身オフホワイトであるほかは、きわめて健康だと説明している。
この子グマが話題になっている理由は、この地域では今までこうした白いブラックベアが確認されたことがなかったため。この子グマが先天的にメラニン色素を生成できない、いわゆるアルビノなのか、それとも先住民が神の使いとあがめる「スピリット・ベア」なのかという議論が起こっている。
アルビノならば全く色素がないが、スピリット・ベアの場合は目の虹彩や鼻などに色素が残っていると、長年クマを研究してきたタウンライン動物病院のケン・マクイステン医師は両者の違いを説明している。同医師はこの子グマを写真でしか見ていないが、この色は遺伝子によるものだと確信していた。
もし、この子グマが「スピリット・ベア」ならば、今回の発見はBC州内におけるその生息域の最南端になる。現在までにこの種は400頭ほど確認されているが、全てが同州北部または中部沿岸部のみで確認されていると、マクイステン医師は説明している。
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