カナダ統計局は10日、5月の就業者数が1万3800人増加したと発表した。予想を上回る増加数となった。失業率も前月の7・1パーセントから6・9パーセントに改善、昨年7月以来の低い水準となった。

 フルタイムが6万500人増だったのに対し、パートタイムは4万6800人減。雇用が2万4800人増となり、自営業が1万1100人減少した。ただ民間企業就業者数が減少し、公的機関への就業者数が大幅に増加した。

 業種別では建設業、製造業が好調な一方で、天然資源産業での失業者数が増加した。

 今回の報告はアルバータ州で5月3日に山火事が発生して初めての雇用統計となった。天然資源産業が主要産業のアルバータ州は原油価格の急落が相変わらず影響し、5月の失業者数は2万4100人、失業率は前月7・2パーセントから7・8パーセントに悪化している。ただ、カナダ統計局によると今回の調査では山火事が起きたフォートマクマレー地域での集計は行っておらず、山火事の影響がどれほど今回の統計に反映されているかは不明としている。

 全国的には失業率が悪化したのはアルバータ州以外ではニューブランスウィック州、ブリティッシュ・コロンビア州で、あとは横ばい、もしくは改善している。特にケベック州、オンタリオ州で0・4パーセント改善している。

 

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