トロント市では、2025年開催予定の万博の開催地として立候補するかどうかの議論が起こっている。

 現役市議や元市長、元州首相が、開催地として立候補することに賛成を示しているが、ジョン・トリー市長は慎重な姿勢を示している。トリー市長は、州や連邦政府が開催費用を全面的に支援してくれるという保証を得られなければ、公式に立候補への参加を支持することはないと断言した。

 万博は5年に一度開催される文化的なイベントで、6カ月の長期にわたって開催される。最近では2015年にイタリアのミラノで開催され、2020年にはドバイで開催される予定になっている。

 開催に賛成のクリスティン・ウオン‐タム市議は、「2025年までには、全世界がカナダがここにあるということを知り、世界をリードしていくということだけではなく、すでに世界をリードしているということを知るだろう」と語った。

 この件については、ジャスティン・トルドー首相も賛成を表明している。トルドー首相は、トリー市長から書面で2025年万博開催地として立候補する可能性があることを告げられると、「もしトロント市が開催地として立候補することを決めるならば、連邦政府は次の段階に進む用意がある」と書面で返している。

 ウオン‐タム市議は、誘致活動に関してはなるべく税金を使わない方法で行うとしている。すでに40以上の民間企業が資金を提供すると約束していると語っている。

 トリー市長はまだ決定したわけではないとして、今後慎重に検討していくとしている。ことしの11月1日までに候補地として立候補を表明し、2017年6月に開催地が決定する。

 これまでカナダでは1967年に、モントリオールで万博が開催されている。

 

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