ビールの製造に欠かせないホップの需要が高まっていることを受け、ブリティッシュ・コロンビア州アボッツフォードでは、ホップ栽培が盛んになってきている。
BC州では何十年か前にもホップの栽培が行われたことがある。しかしその時は、地ビール産業が成熟していなかったため、すぐに下火になってしまった。
しかし現在は地元ビール会社からの需要や世界的な供給不足などから、BCホップ・カンパニーのような地元のホップ栽培企業が急成長している。またビールに使用するためにはホップを加工する必要があるため、その工場の建設も進んでいる。
同社によると、ヨーロッパでは昨年の収穫量が20パーセントも減少する一方、需要の急増によってホップの供給不足が顕著になってきたという。
BC州サレーでビール醸造を行っているセントラル・シティ・ブリューイングは、地元産ホップを積極的に使用している醸造所のひとつだが、最近はホップのアロマが利いたビールが好まれていると、取材に答えている。
この醸造所は、5〜10ヘクタールの農地から収穫されるホップを買い付ける契約を結ぶところだが、それでも年間に使用されるホップの量の25パーセントをまかなえるほどでしかない。今後、ブドウ栽培が盛んなBC州内陸部のオカナガン地方南部でもホップの作付けが始まらないかと、同醸造所のブルーマスター、ゲーリー・ローヒンさんは期待している。
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