アルバータ州カルガリーの地質学者スーザン・イートンさんはこの夏、北極海のスノーケリング探検を行う。

 その目的は、いかに地球温暖化が北極海の氷を減少させているかを、世界に発信すること。彼女が率いる全員女性の探検チーム、セドナ・エピックは7月25日にヌナブト準州のバフィン島を出発、11日間の探検で、地球温暖化の影響を現在最も受けている先住民の生活を世界に紹介するとともに、現地の女性や少女と交流する機会を設け、海に関する啓蒙を行う。

 現地では地球温暖化の影響は顕著で、住宅の基礎が乗っている永久凍土が融けだし、家が壊れたり、水温上昇の影響からか獲れる獲物の種類が変化したりしていると、イートンさんは今までに自分が目の当たりにした経験を話している。

 グループは昨年夏、チームワークや海洋地質研究、地元先住民との勉強会の練習のため、グリーンランド沿岸でスノーケリングを行った。またその時の経験から、1日に50〜70キロメートルをスノーケリングできることがわかったという。

 なお今年の探検は、来年から2年かけて予定されている北西航路3000キロメートル(バフィン島北部のポンド・インレットから北西準州イヌビクまで)のスノーケリング探検のための経験を積む準備も兼ねている。

 

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