ジョン・マッカラム移民相は4日、シリア難民受け入れのために職員を増員して現地に派遣すると語った。「カナダ政府は3月30日までに申請された難民の受け入れにできる限り努力する」と記者会見で語った。

 自由党政権が約束した2万5000人のシリア難民受け入れは今年2月末までにカナダに到着しているが、民間支援によるさらに1万人を今年末、もしくは来年初めまでに受け入れることをマッカラム移民相は約束している。

 今回の発表は、受け入れ態勢を整えていた民間支援団体から、政府のシリア難民受け入れに対する動きが2万5000人を達成した後、遅くなったために苦情が出ていたことへの対応とみられる。

 さらに、この日の記者会見では、45万ドルを「ウエルカム・ファンド」として、カナダに到着したシリア難民が定着するための支援金としてコミュニティ・ファンデーション・オブ・カナダから提供されたことも発表された。この支援金は、マニュライフ、CN、ゼネラルモーターズの民間企業が支援したもの。オタワに拠点を置く移民支援3団体が受け取り、難民の支援に充てる。

 マッカラム移民相は「みんなが少しずつ貢献することで、全国的な支援プロジェクトとなる」と、今回の民間からの支援金を称賛した。

 

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