カナダ統計局は3月31日、1月の国内総生産(GDP)が0・6パーセント上昇したと発表した。専門家の予想0・3パーセントを上回った。プラス成長はこれで4カ月連続、2013年7月以来の大幅な伸び率となった。

 製造業、小売業、鉱山業、天然資源産業が好調で、1月のプラス成長に貢献した。製造業全体では1・2パーセント増、一方、サービス業全体では0・4パーセントにとどまった。

 これを受けてカナダドルはアメリカドルに対し、77・65米セントまで上昇、昨年10月以来の高値を付けた。

 専門家は製造業の輸出がここにきて伸び始めているのではないかと分析。カナダドル安の影響が現れてきているとみている。

 カナダ銀行は今年第1四半期のGDPを1パーセントと予測している。昨年は2回にわたり金利を引き下げ、原油安による厳しい経済状況が続く中、一段の引き下げもあるのではとの見方もあるが、今月13日に発表される金利と経済報告書が注目される。

 

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