カナダ統計局は11日、昨年の第4四半期の返済負担率が前期より0・9パーセント上昇し、165・4パーセントになったと発表した。世帯当たりの可処分所得に対する負債率を示したもので、カナダではかつてない高水準に達している。同局は所得の成長が負債の増加に追いついていないためと分析している。
負債の主なものは住宅ローンで6・3パーセント上昇。2014年から急速に上昇している。昨年第4四半期の住宅ローン総額は1兆2620億ドル。その他には自動車ローンやクレジットカードなどがある。
要因としては金利の低さがあげられている。カナダ銀行は昨年2回の金利引き下げを実施。現在の翌日物金利は0・5パーセントまで下がっている。来月にはさらなる引き下げの可能性も専門家は示唆している。
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