カナダ不動産協会は15日、2月の全国住宅価格指標が前年同月比で8・5パーセント上昇、2010年6月以来の上昇幅となったと発表した。また全国平均販売価格は16・4パーセント上昇。ブリティッシュ・コロンビア州とオンタリオ州を除くと1・4パーセント下落と報告した。

 バンクーバーとトロントの2都市は春の住宅販売シーズンに向け相変わらず過熱した状態だが、他の都市は落ち着いていると同協会代表は語った。

 また前日に発表されたテラネット・ナショナルバンクの2月の複合住宅価格指標では前月より0・6パーセント上昇し、同月比上昇幅としては2008、09年景気後退以降、最も大きくなった。前年同月比では6・5パーセント上昇。2012年1月以来の上昇幅となっている。バンクーバーの前月比は3・2パーセントで、全国平均を押し上げている要因と報告している。バンクーバーの価格上昇はこれで14カ月連続。

 バンクーバーでは上昇し続ける住宅価格について、低い金利も要因の一つとみられているが、それ以外に海外資本による住宅買収が高騰の原因ではないのかとの議論が起こっている。

 

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