ブリティッシュ・コロンビア州アボッツフォード空港に拠点を置く、航空消火活動専門の航空会社コンエアーが、パイロット・トレーニングの効率化のためにシミュレーターを導入、山火事シミュレーションおよびトレーニング・センターを開設すると発表した。

 トレーニング・センターの開発は、日本航空や全日空をはじめとする世界中の航空会社のほか、軍も訓練用に採用しているシミュレーターの最大手、カナダのCAE社が担当する。

 このシミュレーターは、同社が運用するアブロ・RJ85型機の操縦のみならず、山火事の状況なども正確に再現することができる、フル・モーション・タイプのシミュレーター。

 今まではシミュレーター訓練のため、パイロットをスイスまで派遣していた。

 同航空会社は、特に危険が伴う航空消火活動を、このトレーニング・センターの安全な環境で実戦さながらに再現することで、同社のみならずカナダ中の航空消火活動に従事するパイロットの技量を高めることができるとし、その中心となる施設がここBC州にできることを誇りに思うとコメントしている。

 同トレーニング・センターは、2017年夏には稼動開始を目指している。

 

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