自動車事故で愛犬を失ったブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーに住むオーナーが、乗車中の犬の安全にもっと配慮するよう、他の愛犬家に呼びかけている。
エリシャ・マカラムさんの愛犬レーダー(ジャック・ラッセル・テリア)は、ドッグウォーカーが運転する車の助手席で寝ていた時に、自動車事故に遭った。
他の車がぶつかってきた衝撃でレーダーは投げ出され、ダッシュボードに激しくたたきつけられた。首の骨が折れたレーダーはほぼ即死状態だったという。苦しまずに済んだことがせめてもの救いだったと、マカラムさんは涙ながらに取材に答えている。
またマカラムさんは、自分の車に犬を乗せる時は必ず固定されたケージに入れていると言い、もしそのような対策が取られていれば、愛犬の死は防げたと考えている。ドッグウォーカーが乗車中の犬の安全対策を行っているかどうかを確認するのは、オーナーの務めだと話している。
乗車中のペットの安全用品としては、シートベルトのようなペット・セーフティ・ハーネスなら25〜50ドル程度で購入できる。またはマカラムさんのようにケージを車内に設置する方法もあり、これだとペットが運転を邪魔することも防げる。
しかし実際にこうした安全対策をしている人は少ないと、レーダーの死を確認した獣医のキャシー・クレイマーさんは取材に答えている。自動車事故は誰にでも起こりうることであり、家族同然と思われているペットにも、いざというときの備えが必要だということを認識してもらいたいと話していた。
マカラムさんはもう一匹ジャック・ラッセル・テリアを飼っているが、その犬が亡くなったレーダーを探している様子は見るに耐えないと語っていた。