アルバータ州北部フォート・マクマリーの南約75キロメートルのところにある、ネクセン社の石油採掘現場で15日午後に爆発が起こり、1人が死亡、1人が大やけどを負った。

 爆発直後に911番通報がなされ、救急車と消防車が現場に急行した。爆発は水素化分解(ハイドロクラッキング)施設で発生し、周囲には多くの破片や瓦礫が散乱し火災も発生していたが、作業員らにより火は間もなく消し止められた。

 同社のウェブサイトの説明によると、水素化分解とは原油を精製・脱硫するために、高温高圧下で水素と反応させる工程のこと。

 死亡したのは、保守作業員のドリュー・フォスターさん(52歳)。もう1人の30歳の同僚とともに、ガス圧縮建屋の中に設置されているコンプレッサーのバルブ修理を行っていた。

 同僚も重度のやけどを負い重体。エドモントン市にあるアルバータ大学病院のやけど専門治療ユニットに空輸され治療を受けている。

 ネクセン社のCEOファン・チーさんは今回の爆発事故を「わが社の歴史上最悪の日のひとつだ」と語っている。現在同プラントには操業停止命令が出され、事故原因の調査が進められている。

 

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