モントリオール銀行のエコノミストは12月15日、現在の国内のガソリン価格は不当に高いと指摘した。原油価格が現在のように40ドルを下回る状況では、少なくとも2008年のガソリン価格1リットル約80セントが妥当との意見を示した。

 現在、国内のガソリン価格は約1ドルで、原油価格が下落し続けているにもかかわらず、ガソリン価格は上昇することがある。カナダが世界有数の原油生産国であり、原油価格下落に伴い経済が停滞しているという事実に、国民にとっては納得のいかない話である。

 ただ、ガソリン価格はいろいろな要素で決まり、カナダのガソリンは輸入に頼っているため、現在のようにカナダドルが安い状況では、それがそのままガソリン価格に反映されるという。

 アメリカの連邦準備理事会(FRB)が利上げを実施し、事実用アメリカドル高になることが予想され、カナダドル安へと転じる可能性を考慮すれば、これからも国内のガソリン価格がこれ以上に下がるということは、しばらくはなさそうだ。

 

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