保守党スティーブン・ハーパー前首相が10日、自由党が提出した動議に投票するために国会に出席し、保守党議員から拍手を受けた。
ハーパー前首相は、10月の総選挙で保守党が大敗したことを受け、党首を辞任。しかし、自身の選挙区で当選したため、現在は一議員として活動している。ただ、11月の党大会で前党首として党員に説明した以外では、党にも、国会にも、頻繁に出席することはなかった。国会では動議に対する投票時には出席していたものの、極力その存在を前面に出さないよう控えめに行動していた。
この日は久々に最前列に座り、ロブ・ニコルソン前防衛相の隣に姿を見せた。選挙では大敗したものの、前首相は党内ではいまだ尊敬されているという。これまでは首相だったため、近寄りがたかったが、一議員になったことでより身近に話ができるようになったと話す党議員もいる。
保守党ローナ・アンブローズ暫定党首は、「(ハーパー前首相が)私に言ったことは、彼が国会議員として国会に出席し、重要法案に投票することが大切。彼はあくまでも自身の選挙区の代表としてここにいる必要があると思っている」と語った。
ただ、国会への出入室は、メディアの目が届かない裏口を利用し、メディア前には姿を現していない。