カナダドルは11日、1ドルが73米セントを切り、2004年5月以来、約11年ぶりの安値となった。原因の一つは、原油価格の下落が続いていることで、今のところ止まる気配はない。
専門家は、もし原油価格が30ドルまで下がることがあるとすれば、カナダドルは70米セントを切るのではないかと予想している。
カナダ銀行スティーブン・ポロズ総裁は13日、カナダ銀行の選択肢としてマイナス金利もあり得るとの見解を示し、周囲を驚かせた。ただ、すぐにそれを実行するというのではなく、あくまでも一つの選択肢として可能であると述べ、「もちろん、この選択肢を使わないことに越したことはない」と語った。「ただ、今のような不安定な世界で、中央銀行はどんな事態にも対処する準備をしておかなくてはならない」とも語った。