ジョン・マッカラム移民相は3日、記者会見でシリア難民受け入れ態勢のための住宅問題に集中すると語った。
カナダ政府は今年末までに1万人を、2月末までにはさらに2万5千人を受け入れると発表、受け入れ時期は延長したものの、公約通り政府支援で2万5千人、民間支援で1万人を受け入れる予定にしている。さらに、可能性として民間の協力で5万人まで受け入れたい意向を示した。
シリア難民の受け入れについては国民の多くが賛成しているが、先月フランスのパリで起きた同時多発テロにシリア難民が関与していた疑いが浮上したため、カナダ政府も慎重な姿勢を示し、身元調査などを入念に行うため受け入れ時期延長となった。
マッカラム移民相は、現在、難民受け入れについて最優先事項トップ3を、「住宅問題、住宅問題、住宅問題」と語り、高騰する国内の住宅市場を憂慮した。トロント、モントリオールに入国した難民は、全国各地に分散される。
また記者会見でマッカラム移民相は、難民の中でカナダに移民したいと思っているのは少数派で、約6パーセントという数字があるがと聞かれると、そうした数字は正確なものではなく、「カナダに来たいと思っている難民は多い」と語った。