〜カナダで見つけた夢を追いかける〜「今いるこの場所で精一杯楽しむことが大事!」

管野真由美(すがのまゆみ)さん

 

  菅野真由美さん近影

 

カナダに来たのはいつですか?その理由は?

 ラテアートを学びたくて、2005年の1月にワーキングホリデービザで来ました。高校生の頃からカフェが大好きで、普段からよくコーヒーを飲んでいて、いつかラテアートをしたいなと思っていたんです。母もコーヒー好きでよくおいしいコーヒーを入れてくれたので、そこから私もコーヒー好きになったと思います。ワーキングホリデーをするにあたって、ラテアートの本場シアトルに近いので、ビクトリアを選びました。

 

日本ではどんなことをしていましたか?

 東京でホテル関係の専門学校を出た後、1年ほど軽井沢のイタリアンレストランでアルバイトをしていました。そして、ワーキングホリデービザでカナダに渡航しました。

 

カナダに来てからは?

 ビクトリアにあるカフェで初めてバリスタとして働くことになり、次第に、発注からシフト管理までカフェ内のすべてをオーナーから任されて、お店のマネージャーとしてバイトの5人をまとめながら、7年間勤めました。1年ほど働いた頃からそのお店でハーブティーに力を入れるようになり、研修に行ったことがきっかけで、ハーブティーの面白さを発見し、興味を持つようになったんです。2013年にはボランティアとして、留学センターでハーブティーの入れ方を学生さんに教えたりもしました。そして、去年の9月にバンクーバーに引っ越して来ました。

 

バンクーバーに来てからは?

 ビクトリアにいた時すっかりハーブティー好きになったので、バンクーバーに来てからは自分でブレンドもするようになりました。ソルトスプリング島やブリティッシュコロンビア州の他地域、アメリカから取り寄せた茶葉をブレンドするんです。徐々に、そのオリジナル・ブレンドティーをイベントで出店販売したり、アーティストとのコラボレーションで、詩やアートをハーブティーで表現して出したりするようになっていきました。あと、一人ひとりの性質や体調などに合わせてパーソナルブレンドしたハーブティーを提供したりもしています。

 

これからハーブティーのお仕事をしていくのですか?

 はい。「ティーラニ」という屋号で本格的に展開していく予定です。今もリチャードストリートにある日本人経営のプリン屋さんでハーブティーを提供しているのですが、今後はもっといろいろなイベントやローカルのカフェなどに私のブレンドしたハーブティーを卸したりしていきたいです。先日、日本で薬膳茶エバンジェリストという西洋ハーブと東洋ハーブをミックスして薬膳茶をブレンドする資格も取りました。ハーブティーコンシェルジェとして、ハーブティーを通じて身体の中からきれいになるお手伝いをもっとしていきたいと思っています。

 

カナダで10年暮らして、どんないいことや悪いことがありましたか?

 いいことは、人種や文化が多種多様なカナダで暮らすうちに、それぞれの違いを受け入れて何もジャッジせず、いろいろあっていいんだと気付くことができて、こうじゃないといけないという、とらわれから解放されたことです。自分が自分らしくいられるようになったと思います。悪いことというのはあまりないんですが、あえて言えば、ビクトリアは風が強くて寒かったです。私すごく寒がりなので!(笑)

 

ワーキングホリデーや留学を始める人に何かメッセージは?

 私自身がまわりの人に言ってもらったことなんですが、今いるこの場所で精一杯楽しむことが大切だなと思っています。日本との違いにとらわれず、その時その場を楽しんでいれば、いろいろ開けてきて、きっといい海外生活になるはずです。私もはじめは、1年間のワーキングホリデーが終わったら日本に帰るつもりだったのが、ワークパミット取得を経て移民になり、今に至りました。その時その時を一生懸命頑張っていれば、きっと何かが開けてくるのだと思います。

 ずっと興味のあったラテアートを学びたくて、カフェでマネージャーとして一生懸命働くうちに、ハーブティーに魅せられて、今はハーブティーコンシェルジュとして頑張る真由美さん。固定観念にとらわれず、その時その場を楽しんでいるなか、新たな夢と目標を見つけられたという素敵なお話を聞かせてもらった。好きなことを仕事にして、楽しくバンクーバー生活を送っているのが伝わってくる。これからの真由美さんのさらなる活躍に期待!

 

留学センターでボランティアとしてお茶教室を開催

 

真由美さんのフェイスブック (※ティーラニへのリンクもあり)

https://www.facebook.com/mayumi.sugano.9        

 

(取材 A.K.)

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。