威勢のいい太鼓を皮切りに琴と尺八の音色が響いた会場で、ジョイ・コガワ氏が基調講演。強制移動を体験した二世が日系のアイデンティティを否定された時代に、日本から来た若者が見せた帰属意識を称えた。
日系コミュニティの初期の映像が流れる中、1973年に浜田淳氏らが一世シニアへのサポートを草の根レベルで開始した隣組の流れを振り返った山城猛夫氏は、初期に貢献した及川(知念)照子氏と美並加代子氏を紹介。またゴードン門田氏がグレーターバンクーバーJCCAの60年に渡る活動について報告した。 祖父が隣組初代理事長だったデリック岩中氏は、先人が築いたコミュニティが受け継がれていることに深い感銘を受けたと感想を述べた。
この日の純利益は、隣組新シニア・ドロップイン&コミュニティー·アウトリーチセンターの改装費用に充てられるとのこと。隣組事務局長のデビッド岩浅氏は多くの人の協力を得て晩餐会が成功裏に終わったことに感謝するとともに、残る20万ドルの目標に向かって募金活動を続けていきたいと語った。
取材 ルイーズ阿久沢