2019年5月9日 第19号

今世界から注目されている和菓子アーティスト、菓道家・三堀純一氏が初めてのバンクーバーで菓道・お点前パフォーマンスを披露、そしてマスタークラスを指導します。

 

三堀純一氏

 

日本で古来より愛されてきた和菓子は、「五感で味わう」といわれるようにその多面的な美しさは今世界でも人気を集めています。おいしいだけのスイーツではなく、作る工程の美しさを魅せる三堀氏の世界は新たな「菓道・一菓流」という道を開き、そのパフォーマンスの素晴らしさに世界の多くの人々が魅了されています。 また2017年には和菓子職人としては初めてパリのサロン・デュ・ショコラに出展し、スイーツの本場フランスでも注目を浴びました。

 

菓道家 三堀純一
和菓子司いずみや三代目当主
日本スイーツ協会理事
1974年8月17日神奈川県横須賀生まれ
1995年東京製菓学校和菓子本科卒業
2010年TVチャンピオンR『和洋菓子職人選手権』優勝を機に様々なメディアで紹介される。
最も得意とする「煉切細工」を中心に2015年から「一日一菓 WAGASHI」にて毎日作品を写真で紹介され、現在は主に海外での和菓子の作り方や、「菓道」におけるその所作、理念指導にあたる。 これまでパリ、シドニー、香港、シンガポール、トロントなど多くの都市に招かれ、和菓子から日本の文化の普及に貢献。

 

 この度、三堀純一氏のバンクーバー初上陸に際し、日系センターでのお点前パフォーマンスと、マスタークラスが実現します。お点前パフォーマンスでは、茶道のお手前のような精神をもって菓子を創作し、その工程の細やかさ、作品の美しさを十分に堪能できるプログラムとなっています。また、マスタークラス一日目には三堀氏自身のレシピから豆の調理法を学び、煉切生地の作成、そして3つの作品を三堀氏の指導のもと、各自作成いたします。二日目には、三堀氏指導のもと、煉切の成型や色調整などを踏まえて様々な道具を使っての細やかなデザインに挑戦していただきます。

 

◆イベント詳細

5月31日(金)日系センター 午後6時半開場
三堀純一氏による「菓道 お点前」パフォーマンス
その後、質問コーナーとお茶(協賛:通圓)サービス

6月1日(土)三堀純一氏指導によるマスタークラス  午
前9時半〜午後5時
「豆からの煉切」
・三堀氏のレシピより煉切の生地づくり
・様々な豆ペーストの調理
・あずきの包み方の技法
・色の調整とグラデーション、色調整の技術
・煉切の成形、成型手法 以上の内容を含めて、写真にある3つの煉切を作成するクラス

6月2日(日)三堀純一氏指導によるマスタークラス 
午前9時半〜午後5時
「煉切Ⅱ」
・色の調整とグラデーション、色調整の技術
・煉切の基本と成型、成型手法
・様々な道具を使用してのデザイン技術 以上の内容を含めて、写真にあるカナダ特別の1品を加えての6つの煉切を作成するクラス詳細につきましては、日系センターのウェブサイト、nikkeiplace.org でご確認ください。

(記事提供 日系文化センター・博物館)

 

6月1日(土)マスタークラス作成予定煉切

 

6月2日(日)マスタークラス作成予定煉切

 

三堀純一氏作品「9 Scissors Chrysanthemum」

 

昨年度トロントでのマスタークラスの様子

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。