2019年4月4日 第14号
長らく日系コミュニティーで多大な貢献をした林光夫さん(84)・恵美子さん(97)夫妻が、このたび日本へ帰国することになった。
林光夫さん・恵美子さん夫妻(近影)
長野県飯田市出身の林さんは中央大学卒業後、1958年にニューヨークに渡った。日本鋼管(現JFEスチール)で働きながら、ニューヨーク大学大学院ビスネス・スクールを卒業。本社採用になってからはニューヨークに14年、バンクーバーに11年勤務。バンクーバー事務所所長を最後に93年に退職し、カナダへ移住した。退職後、ボランティアとして日系プレース建設資金の募金活動に尽力したことで知られている。
日系文化センター・博物館元会長、日系プレース基金理事、日加ヘルスケア協会副理事長(創立者の1人)、ブリティッシュ・コロンビア日加協会理事、茶道裏千家淡交会バンクーバー協会会長、バンクーバー日系人合同教会日語部役員会役員、バンクーバー白門会名誉会長、日系コミュニティー合同新年会実行委員会副委員長などを歴任した。2007年に外務大臣賞、2012年に旭日双光章を受章した。
ケア付き住宅『新見日系ホーム』には入居希望者に入ってもらうことを希望し、夫妻は日本の親類宅近くにケア付きホームを見つけた。5月に帰国予定とのこと。
*なお、日系センター主催で4月27日(土)に林光夫さん・恵美子さんの送別会が行われる。詳しくは来週号以降に掲載予定。
(取材 ルイーズ阿久沢)