2018年10月25日 第43号
「海外で神輿を愛好する仲間の思いにメチャクチャ感動しました。7月のカナダデーの神輿で是非また戻って来たいです!」こう語るのは10月7日にダウンタウンで予定されていたハロウィンパレードでの晩香坡櫻會の神輿に参加するために札幌からバンクーバーを訪れた八巻誠さん。
9月6日に北海道胆振東部で地震が発生、空港閉鎖や各地での停電、スーパーなどでの食料品不足などの被害が起こり、多くの人々が不自由を強いられた。
そんな中でもバンクーバーの街での神輿を盛り上げたいとの思いでの来加であった。
神輿渡御には40名を超える参加者が仮装やコスチュームの用意をし、神輿でのパレード参加を楽しみにしていたが、当日の悪天候によりパレードは中止、それでも1カ月以上かけて準備をしてきた神輿を担ぎたいとの思いで20人程の参加者が集まっていた。
一行はサンセットビーチへと移動し、パレードの代わりに海の街バンクーバーの神輿にちなんだ同会恒例の『濱降り担ぎ』を行った。
悪天候にも関わらず参加者の顔は笑顔に溢れ、心ゆくまで海での神輿担ぎを楽しんだ。
「せっかく北海道から参加してくれる方がいるのだから、自分たちの思いを被災者へ送りたい…」一人のメンバーの提案に皆が賛成して、カナダ国旗へ寄せ書きされたメッセージが八巻さんに渡された。
様々な出来事が重なり、予想外の展開となった今年最後のバンクーバー神輿渡御は大きな感動と共にフィナーレとなった。
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(記事提供 晩香坡櫻會)