2017年2月2日 第5号
2016年秋に渡加した陽介さんは、2015年に日本の大学を卒業後、ニューヨークに10カ月間、語学留学をしていた。大学では音楽専攻だったが、卒業後にやりたいことが見つからなかった。
家族に見送られてバンクーバーに発った陽介さん(左から母、父、本人、姉、姪、義兄)
高校生時代からのバンド活動や個人での表現活動が大学4年生の時に一区切りつき、目標がなくなってしまったのだ。渡米後10カ月間で英語で最低限のコミュニケーションはとれるようになったが、ネイティブとの会話や映画を字幕なしで全て理解したいので、もっと英語力をつけたいという気持ちに。そこで、自分でお金を稼ぎながら海外で英語を学べるワーキング・ホリデーという制度を選んだ。今回は、「ネイティブスピーカーと英語でストレスなくコミュニケーションを取れるようになる」という目標を持ち、友人に評判が良く、滞在していた北米東海岸よりも暖かいバンクーバーにやって来た。
到着後St.Gilesという語学学校に3カ月間通うと共に、英会話力をつける目的で積極的に語学交換などに参加して英会話する機会を作っている。渡加1カ月後よりリッチモンドのCar Washで仕事を始めた陽介さん。バンクーバーで観光関係の仕事に興味を持っていて、観光シーズンになったら観光業に挑戦してみたいとカナダで働くことに意慾的である。
「バンクーバーはすごく多国籍な街で、いろいろな考えや価値観を持っている人が多いです。また、ワーキング・ホリデー制度があることが大きな要因だと思うのですが、さまざまな目標や夢を持った人がたくさんいます。そして、多国籍な街だからこそ、他のカルチャーや人それぞれの考えや価値観にとても寛容で理解があります。そんなところに惹かれます」とバンクーバーの魅力を語ってくれた。第一の目標である英語力の向上と共に、自分の知らなかったことや人との出会いからできるだけたくさんのことを吸収し、新たな目標を定め人間的にも成長したいという陽介さんのこれからが楽しみである。
(取材 北風 かんな)