3月3日、スティーブストン日本語学校で中元優子先生(Dr. Yuko Nakamoto, Dr. TCM RAc)をお迎えして「中医学講習会」を開催致しました。 中元先生のご好意で本校のファンドレージングのイベントとして、3年前に始めて年々参加者が増え今回は22人が集まりました。テーマは『頭、顔、首への簡単マッサージの驚くべき効能』でした。前半は中医学について手短ながら興味深い説明、後半は実際に「かっさ」と「カッピング」を使ってのマッサージのやり方となっていました。

 

 

 まず中元先生の「皆さん、中医学についてどんなイメージをお持ちですか」という質問から始まり、参加者は口々に「漢方薬、はり」等と答えました。次にそれらは「何に効きますか」という質問、「痛みや疲れをとる、神経痛を和らげる」等と答えていき、すぐに受講者は先生の巧みな話術に引き込まれていきました。

 中医学の「五行説、陰陽説、気血水」についてや「中医学と西洋医学の違い」の説明の中では、日常の生活に密接に結びついている例を挙げて話をして下さいました。「朝食に豆乳等を使った冷たいスムージーのような飲み物を摂るのが流行ってきていますが、中医学では朝起きて身体が温かくなろうとしている時には、暖かい食べ物と飲み物をお勧めしています。でも日本食で冷や奴を食べる時に、おろしショウガを添えて食べますが、これは陽と陰のバランスがとれています。中医学では、バランスということをとても大事にします」という話が印象的でした。

 陰陽説の話では、「陰という言葉からどんなイメージをしますか」という質問があり「かげ、暗い、冷たい」と返事が、「陽という言葉からは?」の質問では、「明るい、暖かい」という返事がかえってきました。「でも私たちの体には、陰陽どちらも必要で、しかもそのバランスが大事です」という説明がありました。「体に良い食べ物を摂ることは、健康にはとても大事なことですが、一方で夜11 時から午前3時までは体を休める時間帯になっているので、しっかり睡眠をとりましょう。睡眠をとるには、陰(いん)のエネルギーが必要で、しかも食べ物と同様健康に深く関わっています」という話も興味深かったです。  

 後半では、中元先生が出席者の間を忙しく歩き回り、かっさとカッピングの使い方を説明しながら 一人ずつ実際にやって下さり、その効能について話がありました。どちらも自分が気持ちいいと感じるぐらいが丁度良く、痛くなる程きつくマッサージをしないで下さいということでした。 首と肩の回りをマッサージしてもらって、その部分の皮膚が赤くなっても、全然痛みを感じないばかりか、その辺りがすっと軽くなるのが実感できて、参加者はびっくりしていました。「皆さんの目元がぱっちりしてきましたね」とか、「顎のラインがはっきりして、顔つきが引き締まってきましたね」等と、声をかけて下さる度に 皆さんは嬉しそうな表情になっていきました。

 又、落ち着きのない子供の症状を和らげるマッサージのやり方の説明もあり、お母様方は熱心に聞き入っていました。他にも、かっさを使って背中(背骨)をマッサージすると免疫力を上げて健康になれるとか、脚の外側と内側のマッサージをすると、それぞれ胃腸を強くしたり、脚と身体のむくみを取ったりする効果があるという話もありました。頭や首の辺りのマッサージだけにとどまらず、体全体のマッサージにまで説明が及んで、受講者たちはとても満足された表情でした。

 予定時間の2時間が過ぎても参加された方々は、中元先生に質問をしたり、マッサージをしてもらったりと、最後までこの健康法を学びたいという熱意にあふれていました。

(記事提供:スティーブストン日本語学校)

 

 

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