3月1日隣組の活動を紹介するビデオが公開された。YouTube、そして隣組ホームページがその発信地である。2月21日に行われた撮影には、日頃の隣組プログラム利用者を中心に子供からシニアまで約100人が参加し、家族的な交流の姿がビデオに収められた。ビデオは近日、www.tonarigumi.caにて公開される予定。

 

A special thank you from some of the volunteers! Please join us at Tonari Gumi

 

ビデオでの活動紹介ーー千羽鶴プロジェクトの足がかりに

 隣組の維持・活動全般に対する募金集めとして「千羽鶴プロジェクト」が掲げられている。これは一人が100ドルを寄付するごとに、折り紙で一羽の鶴を折るというもの。このプロジェクトを広く知ってもらう機会として、隣組の紹介ビデオが作成された。

 本ビデオは、若い層の関心を集めることも目的の一つ。その背景を本プロジェクトをリードする隣組募金活動局長のジョシュ・カワードさんはこう語る。「隣組はこれまでコミュニティ作りに貢献してきて、これからもその役目は変わらない。ただしニーズは変化してきている。今後、世代交替しても隣組が続いていけるように、今のうちからもっと若い世代が隣組にかかわってもらう必要もある」と語る。そうした若い世代にも親しみやすいイメージ作りのため、ビデオ撮影には、隣組で開催の「親と子のドロップインプログラム」に足を運ぶ親子に撮影協力を促した。

必要な人に隣組のサービスが認知されるように

 若い世代の関心を集めることに関して、隣組理事メンバーの一人、中堀忠一さんは「個人的に思うことですが」と前置きしてこう語った。「隣組にはシニアの方たちを対象とした配食のサービスや、訪問や電話を通じて話をするボランティア活動などがあります。必要とする人たちに利用してほしいですが、対象となる人たちは、外出も難しい人たちで、隣組の存在やプログラムの内容について知らない場合が多いです。ですので、家族の人たちに私たちはこうしたことをやっていますよ、と知らせることが大事になります」。

幅広い層の暮らしの向上も視野に入れて

 実際のところ、現在はボランティア以外に、若い世代が隣組に足を運ぶ機会はほとんどないといえる。そうした現状を踏まえて、カワードさんは隣組の将来への大きなビジョンを語る。「この隣組の新しい建物は、日系コミュニティの人たちにとって実用的な情報のある場になっていってほしい。たとえば仕事を求めている人に、そのサポートをしたり、移民したての人たちに、カナダで暮らしていくための必要な情報源を提供したり。そんな将来の姿も描くことができる。隣組でのプログラムが人々の生活を向上させるような、また仕事の機会も提供できるような場となっていけたらいいと。現在の隣組にはそのような機能はないけれど、たとえば翻訳を学んだ学生に隣組をインターンシップの場として使ってもらい、隣組から発信する情報の翻訳を行うといったことは始めています」。

多くの人たちの協力で楽しく撮影を進行

 一日集中で取り組んだ本企画の撮影。用意された設定は、隣組の歴史ビデオ、太鼓グループの演奏、それらを見学する姿やランチプログラムの様子、そして盆踊りや獅子舞の実演、ひな壇の人形紹介など。日本文化にさまざまな形で触れられる点をアピールする内容になっている。

 撮影当日の隣組はツイスト・バルーンを手にした子供たちが行き交い、活気のあふれる1日となった。親子で撮影に参加した人は「隣組の歴史のビデオを観て勉強になりました。撮影はとても楽しかったです」とにっこり。隣組ビデオには、たくさんの笑顔が多くの折り鶴集めにつながるよう、関係者の期待が込められている。

(取材 平野 香利 / 写真 ジョシュ・カワード)

 

THANK YOU! Tonari Gumi would like to thank you and all for helping us launch the Sen Ba Zuru initiative. Thank you for helping us honour the great tradition of care at Tonari Gumi and for being a part of our future!

Families & Guests:

Fumiko & Jaiden Rudd
Chizuko Matsubayashi
Mr. and Mrs. Ryan & Julian Kyle
Yoko Fukuoka & Mats Fukuoka
Yuko Ishibashi & Sean Coward-Ishibashi
Mr. and Mrs. KC Sato, Erika & Kyla Sato
Heidi Hamano & Erika Scheidegger
Manabu, Allison, Kai, Kolton & Sho Ogawa
Terry, Connor & Ryo McCormick
Machiko Kurogai & Mattias & Tyler Pena
Yukiko & Rikito Inoue
Saiko & Tsumugi Tachibana
Miho, Luna & May Ogawa
Hiroshi, Akiko, Suzuho & Rikuto Hotta
Lucy Yoshioka
Donovan, Neelin, Megumi & Kosei Neelin
Noriko, Katie & Toshjiki Pyron
Take Yamashiro ― Special Guest
John Greenaway ― Taiko
Emiko Newman ― Taiko
Michael Ouchi ― Story Teller
Martin Kobayakawa ― Guitar player
Henry &Yvonne Wakabayashi
Aki Foster
Chris Nakahori
Ed Hayashi
Tomo Hasebe

Kitchen Volunteers:

Yukio Moizumi - Master Chef
Yoshiko Saito - Sous Chef
Junko Takashima
Machiko Nakahori
Izumi Tagawa-Kafetzis
Minako Shiba
Akiko Sakurada
Kumi Kakinuma

Crafts & Kimono Fitting volunteers:

Eleanor Kaneda
Tam Tanaka
Tazuko Mochizuki
Hiroko Greenholtz
Emi Greenholtz
Kumiko Sato
Ying Kan
Toshiko Narumi
Fusako Mori

Volunteers:

Masako Arima
Josh Coward

 

隣組理事KCサトウ氏もお嬢さんと一緒に折り紙体験

 

お嬢さんに折り紙を教えるサトウ夫人

 

日本文化を通じて貴重な人生経験を次世代に伝えるシニアたち

 

シニアボランティアの温かいぬくもりを子供たちに

 

特別な機会に日本文化を親から子に伝える

  

 

 

 

 

 

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読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。